部分痩せはなぜできないのか

筋トレで「部分痩せはできない」・・・ということは以前に比べればだいぶ浸透してきた感じだと思います。ではなぜできないのか?

まず筋肉を動かすためのエネルギーについて知っておきましょう。筋トレのような「数十秒間しか続けられない」ような運動で筋肉を動かすには糖質エネルギーを多く使います。その糖質エネルギー(ブドウ糖)は「筋グリコーゲン」という形で筋肉内に蓄えられていて、ある筋肉を動かす時はその筋肉内の筋グリコーゲンをブドウ糖に分解して使います。

そしてその動かす筋肉の外側にある皮下脂肪は筋肉を動かすエネルギーとしては直接使われません。使われるのはあくまで「使う筋肉内の筋グリコーゲン」なのです。筋グリコーゲンが足りなくなると、肝臓に蓄えられている「肝グリコーゲン」や筋肉のタンパク質を分解して生成されたアミノ酸を肝臓内でブドウ糖に生成し血液中に放出されそれを筋内にとりこみます。

だから二の腕筋トレばかりをやっても二の腕回りの脂肪だけがピンポイントで減る事はないし、いくら腹筋ばかりやってもお腹回りの脂肪がピンポイントで減る事もありません。

脂質は長時間続けることができるような有酸素運動の主なエネルギー源として使われます。ではどのような仕組みで使われるかというと、血液中に流れている「脂肪酸」と酸素を筋肉内にとりこんでエネルギーに変換します。

この脂肪酸は、皮下脂肪・内蔵脂肪・肝臓に「中性脂肪」という形で蓄えられていますが、その中性脂肪を分解して血液中に放出します。

運動をしていない時でも脂肪酸は血液中に流れていますが、運動を始めると分解される脂肪酸の量が増えます。しかし「お腹の皮下脂肪の中性脂肪を使おう」みたいに自分で決めることはできません。