ダイエットのためにまずやってみる事その9

「プロテインがダイエットに効果がある」「最近ダイエットにEAAってサプリメントがいいらしい」「HMBなら一発で筋肉に効く」「タンパク質は毎日いくらでも摂ってもいい」といった、もはやデマと言ってもいいくらいの話がSNSや動画、あるいは一部のパーソナルトレーナーさんから広まったりしていますが、それよりも何よりも真っ先にとりくむべきことがあります。

その9:食事を「改善」する

ダイエットにしろ筋肥大にしろ、それを食べたり飲んだりして一発でなんらかの効果があるとしたら、それはサプリメントでも食品でもなく「薬」ということになります。サプリメントとして販売されているものはすべて「食品」です。だからまずやらなければならないのは、流行りサプリメントを飲む事ではなく現在の自分の「食事内容の改善」なのです。

いやいや、タンパク質もしっかり摂るようになった、脂質も炭水化物も制限してます、改善しましたよ・・・・いや、それでは改善とは言えません。

タンパク質、糖質、脂質は三大栄養素と呼ばれ、この三つは

  • 身体を動かすためのエネルギー
  • 身体作りの材料

となります。しかし材料だけでは物は作れません。その材料を形にするための道具・工具や接着剤などが必要です。その工具・接着剤として働くのが「ビタミン」と「ミネラル」なのです。この二つを合わせて五大栄養素と呼びます。

つまりプロテインをいくら飲んでも工具と接着剤がなければ筋肉は作れませんし、糖質や脂質も道具がなければエネルギーとして燃やす事もできないので、食べる量を制限しても身体に脂肪は貯まっていく一方です。食事の改善とはこの

「五大栄養素」を毎日確実に摂れるような食事をすること

なのです。次回その10では、主なビタミンミネラルとその働き、何をどのように食べればよいかについて考えてみよう。