一口に腰痛といっても、実は腰ではない場合もあります。
医学的な話はあまりできませんがも経験論的に言うと、ワタクシは以前左の腰の辺りを痛めたことがあるのですが、医師の診断では腰ではなく「股関節」の「梨状筋」という筋肉でした。
梨状筋とは骨盤殿部側と大腿骨をつなぐ深部の筋肉で、ここを痛めて炎症を起こすと「梨状筋症候群」と言われる症状になることがあります。今でも時々再発することがあります。
この梨状筋を痛めると、痛めた側の腰全体に痛みが広がり脚も動かせなくなるので、腰をいためたように感じるのですね。
どっちを痛めたか区別するには、梨状筋なら腰のやや下の方で、痛めた側の膝や脚を上げられない、脚全体にしびれる感じがある、などは梨状筋の可能性があります。
脚は動かせられるが背筋を伸ばすことができない、大声を出せない、というような場合は股関節の可能性は低いんじゃないかと思います。ただ腰であっても脚がしびれることはあるのかもしれません。