スクワットでハムストリングスに効かない理由とは


一般の方がスクワット、もしくは普通の屈伸などすると、太ももの前の大腿四頭筋がパンパンになって筋肉痛になり裏側のハムストリングスや大殿筋はなんともない、という方がほとんどです。

しかし正しくスクワットができるようになると、大殿筋やハムストリングスが発達し筋肉痛にもなります。

ではなぜなかなか上手くハムの方に効かせられないかというと、まずはフォームの問題。多いのは股関節とハムストリングスの柔軟性のが足りないためにつま先に重心が乗ってしまう、膝が前に突き出してしまう、なとです。

しかし「フォームは問題ないのに四頭筋ばかり効いてしまう」ということもあります。これは負荷と回数、そして「筋肉の種類」の問題です。

骨格筋には大きく分けて二つの種類があります。1つは繊維が腱から腱に真っ直ぐ走っているいかにも筋肉、的な「紡錘状筋」もう1つは筋繊維が羽のような状態になっている「羽状筋」です。

例外もありますが、基本的に紡錘状筋は繊維が長く収縮幅が大きいのでスピードがあるが持久性に劣る、羽状筋は繊維の長さは短いが横長さに対する断面積が大きくなるので筋力があって持久性もある、という性質があります。

で、話を戻すと大腿四頭筋は羽状筋、ハムストリングスは紡錘状筋です。ここに「なかなかハムに効かない」原因があるのです。軽い負荷で回数をこなすとハムストリングスが先に疲労し四頭筋を多く使うようになります。その結果四頭筋に多く代謝物質や血液が集まり筋に苦痛になるのでしょう。

なので決してハムストリングスに効いてないわけではありません。スクワットでハムストリングスに効いてるか実感するにはやはり高負荷低回数、または高速反復法ですね。