話題のあの器具を使った体幹トレーニングって

体幹トレーニングには様々な方法があると思いますが大きく分けて3つの方向性があると思います。

1つ目は体幹を固定、または固定するように行なう体幹トレーニング。これは体幹に重心置き体幹を中心に手脚をコントロールし「ブレない体幹」をトレーニングするのが目的です。ベンチプレスやスクワットのようなウエイトトレーニングもこの体幹トレーニングでもあり、バランスディスクやボール、吊り輪等を使った体幹トレーニングもこれです。ほとんどの競技や日常生活の体幹トレーニングに適しています。

2つ目は「力を伝える体幹」をきたえる体幹トレーニング。これは地面からの反発力を受ける瞬間に体幹が崩れないような「体幹を瞬間的に固める」筋力の強化を目的としたトレーニングで、ブリッジトレーニングやジャンプスクワットなどはこれに当たります。

ではもう第三の体幹トレーニングは、1つ目とは逆に「軸がブレて安定する体幹」をトレーニングする方法です。ここ数年話題のケトルベルウォーターバッグ等を振るトレーニングがこれにあたります。

ケトルベルやウォーターバッグのような重量のある物を振るには、重心や回転軸が体幹の中心にあると振ったり持ち上げたりする事はできません。例えばハンマー投げは、自分の身体とハンマーの間に仮想の回転軸を作る事でハンマーを高速で振り回す事を可能にしています。フィギュアスケートや体操でもこれと同じテクニックを使うことがあります。

話がそれて宇宙の話になりますが、この回転軸と重心の実際の現象としてあるのが月と地球の関係です。月は衛星としては非常に大きい衛星なので、実は地球の中心を月が回っているのではなく、ハンマー投げのように月と地球が共通の「仮想の中心軸」を中心に回っています。ちなみに月がもっと大きくなり地球と同じくらいの大きさになると、イスカンダルとガミラスのような二重惑星となって、ロープでつながっているようにお互いグルグル回ることになります。

なので遠心力の問題もあるので、ブレない体幹を作る目的でフォーターバッグやケトルベルトレーニングを体幹トレーニングのメニューとして選択してしまうと・・・・。