体を冷やすには手を冷やせ?熱中症対策最新事情

熱中症にかかった場合、まずしなければならないのは体を深部から冷やすことです。

その手段として推奨されるのがアイスバスに全身つかる冷水浴、水道水を全身にかけるなどです。

しかしいつどこにいても全身の冷水浴の用意ができるわけではありません。その代価手段としてアイスパックなどを首やわきの下、鼠径部に当てるという方法が、日本スポーツ協会や各所救急法でも長らく推奨されてきました。

ところが現在はその方法は推奨されていません。首のつけねや脇などには表層に近いところに大動脈があるのでそこを冷やせば速やかに冷やされた血液がすばやく全身が冷えるからということでした。しかし動脈の外壁は確かに速く冷えるがその動脈の血管というのは厚みもあるので中の血液までは実はあまり冷えていない!ということなのです(いまさら・・・)。

ではどうするかというと、毛細血管が集まる手と足を水につける方法です。全に水をかけることが無理でもこれなら簡単にできます。もちろん水道水がその場にないけど保冷剤や氷ならすぐ手に入るという場合なら首のつけねを冷やすのも無駄ではありません。効率的に優先度が下がったというだけです。手で直接アイスパックや保冷剤をさわると逆に冷た過ぎて痛いですから。

台東パーソナルトレーニングルームKINYOでは筋トレと同時に適切な水分補給の方法などもアドバイスしています。